運送事業の黒字への道 見える化が初めの一歩

② 運送事業の黒字化支援Blog

グリーンベルグループが運送事業者の経営改善支援を行う際、最初の一歩は「現状の可視化(見える化)」です。

会社でいえば健康診断のようなもの。
まず現在の位置を確認し、数字を把握することが出発点です。

運賃と輸送原価が分かれば、課題と行動指針を立てることができます。
運送業を経営する方は、以下の質問に答えられるようにしましょう。

経営者の自己分析チェック

  1. ①先月の運送売上はいくらか?
  2. ②先月の運送利益はいくらか?
  3. ③1台ごとの車両別利益はいくらか?
  4. ④間接コスト率(販管費率)は何%だったか?
  5. ⑤車両の償却率は売上に対して何%だったか?

運送事業を黒字経営にするためには、最低限この5項目を把握しておく必要があります。
もし現時点でこれらの数字が分からなくても大丈夫です。
知らなければ、これから知ればよいだけのことです。

数字を「見える化」することが、経営改善の第一歩になります。


どうやって確認すればよいのか?

上記⑤項目の内、①の売上を答えられた方は多いと思います。
②の輸送原価は、各取引先の請求書が無いと分からないという経営者も多いでしょう。

しかし、この輸送原価は“ある程度”測ることができます。
「おおむねいくらか?」という自社の相場感を知っておくことが大切です。

その基準があるだけで、経営の見通しが立ち、改善の方向が見えるようになります。

運送事業の原価を7つにまとめる

輸送原価の概算を出来るように、7項目にまとめていきましょう。
比較的精度の高い“ある程度”の概算値を定義できるようにしておくことで、日々の数字を可視化(見える化)しやすくなります。

【輸送原価7項目の構成】

0️⃣ 売上(運賃):税抜き運賃が望ましいです。

輸送原価
1️⃣ 人件費:ドライバー日当給と会社負担社会保険税や交通費等
2️⃣ 燃料費:その日の走行距離と燃費、給油税抜単価で算出
3️⃣ トラック償却(リース):月の償却やリース料を稼働日数で割りましょう
4️⃣ 保険:任意保険料
5️⃣ 修繕費:整備費、消耗品費、諸税(自賠責・自動車税等)
6️⃣ 高速道路代:実費
7️⃣ 販売管理費:上記製造原価以外のコスト全部(間接コスト)
8️⃣ 営業利益=⓪売上−①〜⑦原価

上記原価計算表を日々付ける事で、どの荷主がどのコースで、どの車両が赤字かが全部可視化できます。7つの原価を会社全体・個々のトラック・各営業所や荷主ごとに集計するだけで、自分の会社の立ち位置が分かり、課題を抽出できます。

1台あたり3項目・10秒で出来る原価計算

入力項目は「走行距離・高速道路代・運賃」の3つ。
これらを入れるだけで原価計算ができる無料アプリ(※下記)を使えば、1台あたり10秒で概算原価と利益が把握できます。


燃料や高速以外は固定予算として設定でき、1日ごとの輸送原価の更新や残業代・個別経費の計上にも対応します。

毎日のこの10秒を続けるだけで、1ヶ月の売上と概ねの原価を自動集計。

さらに、日次収支の可視化により全体の収益状況を把握し、1台10秒/日の入力で経営に必要な情報を管理できます。

収支の見える化で課題が一目で分かるようになります。

運送会社の黒字化を支える無料アプリ「運送会計.com」

運送会計.comは、運送会社向けの無料で使える原価計算アプリです。

走行距離・高速道路代・運賃を入力するだけで、1台ごとの原価や利益を自動で算出。
数字が苦手な方でも、簡単に経営の“見える化”を実現できます。


また、自社の経費を登録して運用すれば、一般的な相場ではなく、実態に基づいた輸送原価を把握できます。

1ヶ月分の全車両の売上・原価をまとめて確認できる集計機能や、日計表・月次売上管理表機能も追加。
運賃交渉やコスト見直しの“エビデンス”としても活用できます。

    お問い合わせはこちらから



    郵便番号 必須

    -




    代表者取締役部長所長次長・課長その他





    コンテンツ(当てはまるものを複数選択可)

    お困りごと(当てはまるものを複数選択可)


    ② 運送事業の黒字化支援Blog