リースバックとの違いを整理
運送会社が資金調達を検討する際、よく比較されるのが「ファクタリング」と「リースバック」です。
どちらも銀行融資とは異なる資金調達方法ですが、仕組みや金融コストには大きな違いがあります。
この記事では、運送事業者が採用すべき銀行以外の資金調達方法として、ファクタリングとリースバックの違いを整理します。
運送事業者が検討すべき銀行以外の資金調達方法
運送事業者が銀行融資以外で検討する主な資金調達方法は、以下のとおりです。
① リース系会社のリースバック
(金利:年利3.8〜6.8%)
② 超優良ファクタリング会社
(金利:月利0.5〜1%)
③ ファンド系のリースバック
(金利:年利14%前後/クローズエンド契約)
④ 一般的なファクタリング
(金利:月利10〜20%)
リースバックとファクタリングの違い(担保の違い)
資金調達を行う際、リースバックとファクタリングでは「担保」が異なります。
リースバックは、トラックを担保にして運転資金を借りる方法です。
一方、ファクタリングは、売掛金を担保にして資金を確保する方法となります。
つまり、
・事業用資産であるトラックを活用するのか
・将来入金される売掛金を前倒しで使うのか
ここが大きな違いです。
1,000万円を借りた場合の金融コスト比較
仮に1,000万円の資金調達を行った場合、5年間で発生する金融コストを比較すると、その差は一目瞭然です。
① リース系リースバック
年利6%だった場合
→ 5年間の金利:約150万円
② 超優良ファクタリング
月利1%だった場合
→ 5年間の金利:約600万円
③ ファンド系リースバック
年利14%だった場合
→ 5年間の金利:約350万円
※リース満了時にトラックは返却となる場合が多い
④ 一般的なファクタリング
月利10%だった場合
→ 5年間の金利:約6,000万円
数値化すると分かる、資金調達選択の重要性
運転資金を確保するためには、どうしても金融コストが発生します。
しかし、数値化して比較すると、その差は非常に大きいことが分かります。
本業の利益が出にくい運送業において、運転資金の確保にかかるコストが高すぎると、結果的に自ら経営の首を締める選択になりかねません。
資金調達は、
「借りられるか」だけでなく、
「どれだけのコストがかかるか」を冷静に見極めることが重要です。
